フランチャイズと言うと、コンビニエンスストアやコーヒーショップ、ハンバーガーショップ、宅配ピザなど、様々な店舗の例があげられます。
しかしフランチャイズ本部と、そのビジネスに加盟して事業を始めようとするオーナーとの間には、一体どのような契約関係が生まれるのでしょうか。両者の契約やその注意点など、相互の関わり合い方について見てみましょう。

☆フランチャイズビジネスの仕組みは?
いきなり最初から店舗を立ち上げ、ネームバリューやブランド力などを一から築き上げていくことは大変な労力を必要とします。その点、フランチャイズビジネスであれば、一般的に知名度の高くなっているおなじみの看板や店舗名などを使用することが可能です。そして、フランチャイズビジネスを展開している本部から、独自のサービスなどを提供してもらうことができますので、店舗運営におけるリスクを最小限にしながら経営をすることができます。そのため、初めてお店を経営する方であったとしても、これらの本部に加盟することにより、オーナーは本部から数多くの経営ノウハウを学ぶことができたり、すでに確立されたブランドによる集客効果が見込めるなどという利点があります。一方のフランチャイズ本部は、市場における店舗数拡大につながり業績をアップさせられることや、加盟店オーナーから一定のロイヤリティーを受け取れるというメリットがあります。

☆フランチャイズ契約とは
フランチャイズ契約というものは、フランチャイザーと呼ばれる本部と、そのビジネスに加盟し店舗を経営しようとするオーナーとなる、フランチャイジーとの間で取り交わす契約のことを指します。フランチャイズ契約を結ぶことによって加盟店オーナーは、本部から店舗運営に関するオリジナルサービスをはじめとして、独自のビジネスモデルを教えてもらえたり、トレードマークの使用などが認められることとなります。前述したような、よくあるフランチャイズ契約の店舗形態としてあげられるのは、コンビニエンスストアやコーヒショップ、ドーナッツやアイスクリームショップ、宅配ピザやハンバーガーショップなどです。このフランチャイズ契約を結ぶにあたっては、本部が加盟店側に使用許可した商標などの複数の権利と、加盟店側が守らなければならい義務などが記された契約書をもって、契約が有効となります。

☆フランチャイズ契約の注意点
フランチャイズビジネスを行っている本部との間で契約を交わす際には、いくつか注意しておきたいことがあります。それはまず、契約書を熟読しよく理解した上で契約を結ぶようにするということです。契約書には、加盟店側が本部に支払わなければならないロイヤリティーについてや、フランチャイズ店舗を営んでいく上での様々な制約や規則といったものなどが記載されています。フランチャイズビジネスの本部によっては、ロイヤリティーが発生しないところもありますが、加盟店側はあくまでも契約書に基づいた店舗運営をしなくてはなりません。それらの内容に違反するような、加盟店オーナーが考えた販売促進のキャンペーンやイベントの開催といった広告活動、指定された方法以外で仕入れた商品の販売などを行った場合には、最悪の場合、契約を解除されてしまったりするなどといった事態にもなりかねませんので、契約書を読む際には十分な注意が必要です。