フランチャイズ契約、聞いた事がある人は多いでしょうがどのようなものかご存知ですか。和訳すると「のれん分け?」と思う人も多いのではないでしょうか。 どちらも元から存在しているブランドの力を借りる部分は同じですが開業に至るまでの流れや開業後の相手方との関係が違います。 ここでは双方の違いやメリット、デメリットについてわかりやすく解説していきます。

☆フランチャイズとのれん分けの違いは?
まず、ラーメン店の出店においてフランチャイズとのれん分けの違いは何なのかを具体的に知る必要があります。両者は共に店名を引き継ぐことができるという共通点がありますが、開業までの流れや仕組みが異なります。フランチャイズの場合は、高い技術力が求められるラーメン店の出店であっても長い修行期間は必要ありません。本部との契約が成立次第、開業に向けて動き出すことが可能です。これとまったく逆なのがのれん分けです。のれん分けの場合は、店名を譲り受けたいラーメン店で長期間にわたって修行をする必要があります。そして、修行期間の働きや身につけた技術から店主が判断し、のれんを分けてもらえるかどうかが決まります。

☆フランチャイズのメリット・デメリット
フランチャイズのメリットは、前述した通り修行をほとんどすることなく開業できるという点です。もちろん研修がありますが、のれん分けのように長期間ではありません。また、宣伝方法や営業方法、レシピなどが全てシステム化されており、失敗のリスクが少ないのも特徴です。フランチャイズの場合、営業するうえで必要な知識や情報は全て提供されますから、豊富な経験を積んだのと同じ状況で出店することができます。では、デメリットは何かと言うと、本部に支払うロイヤリティが発生するという点です。売上や契約条件に応じて金額は異なりますが、この点がフランチャイズの唯一のデメリットです。

☆のれん分けシステムのメリット・デメリット
のれん分けシステムのメリットは、フランチャイズのようにロイヤリティが発生しないという点です。店名の譲渡はあくまでも修行先のオーナーの善意の表れであり、営業に関する条件を提示されたり契約が結ばれたりすることはほとんどありません。そのためのれん分け後も、開店した店の営業方法や仕入れ先、メニューは自由に決めることができます。ただし、デメリットもあります。それは、やはり長期間の修業が必要だということと、独立後の支援がないという点です。のれん分けのシステム上、何年修行したら許可が出るというものでもないので、本当に独立開業できるかどうかという不安が付きまといます。さらに、フランチャイズが出店後も本部からのサポートが受けられるのに対し、のれん分けはそれがありません。明確な契約やサポート体制が整っていないというのがのれん分けの大きなデメリットと言えるでしょう。